生前の棚卸し
このページは、ご自身が元気なうちに、契約やアカウントを書き出しておくためのものです。残された家族が、カード明細や通帳から一つずつ探す負担を減らします。
なぜ書き出すか
残すのは、契約の存在と支払いの手がかりです。ログインできるようにするための一覧ではありません。
残された家族は、契約の存在そのものを知らないことがあります。動画、クラウド、スマホの有料オプション、定期便、会費は、紙の通知が少ないため見落としやすいものです。
サービス名と支払い方法だけでも、あとから探す手がかりになります。解約、名義変更、データの扱いを考える前に、まず「何があるか」が分かる状態にします。
パスワードの欄は作りません
このシートには、IDやパスワードを書きません。書いた紙や画像が漏れると、被害が大きくなることがあります。必要なのは、契約やアカウントが存在することを家族が知れる状態です。
シートの記入例
紙でも表計算ソフトでもかまいません。会社名、契約者、支払い方法、窓口の種類を一列に置くと、家族が探しやすくなります。
契約・アカウント棚卸しシート(記入例)
| 区分 | 会社名・サービス名 | 契約者 | 支払い方法 | 引き落とし日・金額 | 窓口の種類 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 動画 | 動画配信サービス | 本人 | 楽天カード | 毎月15日ごろ・月額 | フォーム | 家族で見る。止める前に視聴履歴を見たい人がいるか確認 |
| クラウド | クラウドストレージ | 本人 | 三菱UFJ銀行 | 毎月末・月額 | フォーム | 写真あり。解約より先に残すデータを決める |
| SNS | 本人 | なし | なし | フォーム | 追悼、削除、そのままの方針を家族で決める | |
| 証券 | ネット証券 | 本人 | 証券口座 | 配当や入出金あり | 相続窓口 | 相続財産。評価や申告は税理士などへ相談 |
| 通信 | 携帯電話 | 本人 | クレジットカード | 毎月・金額は明細 | 店舗または電話 | 家族が使う端末か、止める端末かを分ける |
空欄があってもかまいません。家族が会社名と支払い元を見つけられることを優先します。
入力する順番
思い出せるものから書くより、支払いの記録から拾うほうが抜けにくくなります。
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カード明細
手元にある分から見ます。12か月分あると、年払いの契約も拾えます。
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通帳や銀行の入出金
公共料金、保険、新聞、通信、会費、定期購入を見ます。Web明細でもかまいません。
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メール
請求、更新、会員登録、領収書のメールを見ます。検索語は「請求」「更新」「領収書」「月額」などです。
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スマホのアプリ一覧
有料アプリ、サブスク管理画面、証券や銀行のアプリを見ます。使っていないアプリも、契約の手がかりになります。
書き出す対象
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月額・年額の契約
動画、音楽、クラウド、アプリ、会費、スポーツクラブ、新聞、定期便。
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SNSとアカウント
Facebook、Instagram、X、LINE、YouTube、Google、Appleなど。
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金融と資産
ネット銀行、ネット証券、暗号資産、ポイント、電子マネー。
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生活の支払い
携帯、通信、電気、ガス、水道、保険、共済、ドメインやサーバー。
扱わない相談
遺言書の作成、死後事務委任契約、任意後見の相談には踏み込みません。このページでは、何があるかを書き出すところまでを扱います。
次に見るページ
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デジタル資産の手続き
亡くなられたあとの写真、SNS、ネット証券、暗号資産の扱いを見ます。
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できること・できないこと
契約整理でこちらが扱う範囲と、士業へ相談する範囲を確認します。
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会社別の窓口
会社名が分かったとき、窓口の種類と、こちらから連絡できるかを調べます。